オフィスどこでも快適に!大和ハウスが温度むら少なくするシステム
実証実験を開始、2020年度に提案へ
大和ハウス工業はオフィス向けに空調の気流や空間の温度むらを少なくする「微気流空調照明システム(仮称)」を開発した。天井に設置する放射パネルに冷温水や空気を循環させる既存の放射空調と比べて、材料・工事費込みで安価に提供できる。同社の総合技術研究所(奈良市)内に同システムを施工し、2019年3月まで実証実験する。実証を踏まえ、20年度をめどに新築オフィス向けで提案する。
微気流空調照明システムは個別分散式の業務用エアコンと、天井に取り付ける空調機から均等に微気流を送るフラットダクト、一体化した発光ダイオード(LED)間接照明などで構成。新築時やリニューアル時に業務用空調機の設置台数を、同じ面積なら従来の約半分に減らし、空調機1台当たりの能力を高める。空調機の台数を減らすことで、導入費とランニングコストを削減する。
実証実験では、延べ床面積約300平方メートルの2部屋で検証する。従来の部屋は既存の熱源機器を1カ所に集中設置する中央式空調システムにより、空調機8台を使用。今回開発のシステムを導入した部屋は空調機を4台にし、両部屋の夏の冷房と冬の暖房時の空調の微気流や温度むらなどを検証していく。
オフィスの空調は容易に設置可能な天井カセット式の空調機が主流だが、場所により空調の温度差があるといった不満が多いという。一方で近年は天井放射空調機などが採用されるが、中層階ビルなど中規模施設にはコスト高で採用は難しかった。新システムでこれらのニーズに応える。
大和ハウスでは新築オフィスに加え、既存オフィスの空調更新時や建物のリノベーション時にも新システムを提案していく。
微気流空調照明システムは個別分散式の業務用エアコンと、天井に取り付ける空調機から均等に微気流を送るフラットダクト、一体化した発光ダイオード(LED)間接照明などで構成。新築時やリニューアル時に業務用空調機の設置台数を、同じ面積なら従来の約半分に減らし、空調機1台当たりの能力を高める。空調機の台数を減らすことで、導入費とランニングコストを削減する。
実証実験では、延べ床面積約300平方メートルの2部屋で検証する。従来の部屋は既存の熱源機器を1カ所に集中設置する中央式空調システムにより、空調機8台を使用。今回開発のシステムを導入した部屋は空調機を4台にし、両部屋の夏の冷房と冬の暖房時の空調の微気流や温度むらなどを検証していく。
オフィスの空調は容易に設置可能な天井カセット式の空調機が主流だが、場所により空調の温度差があるといった不満が多いという。一方で近年は天井放射空調機などが採用されるが、中層階ビルなど中規模施設にはコスト高で採用は難しかった。新システムでこれらのニーズに応える。
大和ハウスでは新築オフィスに加え、既存オフィスの空調更新時や建物のリノベーション時にも新システムを提案していく。
日刊工業新聞2018年7月27日