三畳紀のカメ、甲羅はまだない
中国南西部、貴州省の約2億2800万年前(三畳紀)の地層から原始的なカメの化石が見つかり、新属新種に分類したと、中国の古脊椎動物古人類研究所やカナダ自然博物館などの研究チームが発表した。胴体が円盤状に平たく、甲羅はないが、口が現代のカメと同様に歯がないくちばしだった。
全身の長さは細長い尾を含めて1・8メートル超と推定され、水辺に生息し、泥を掘って餌を探していた可能性がある。属名はくちばしがある最古のカメという意味の「エオリンコケリス」、種名は発見地の中国から「シネンシス」と名付けられた。
カメの甲羅は肋骨(ろっこつ)などが変化してできたことが、成長過程の研究で明らかになっている。しかし、原始的な化石の調査では、甲羅ができた目的をめぐり、水中で敵から胴体を守るためとの見方と、乾燥した陸上で穴を掘って暮らすためとの見方がある。今回、甲羅はまだないが、くちばしがある化石が見つかったことで、進化過程の解明が進むという。
全身の長さは細長い尾を含めて1・8メートル超と推定され、水辺に生息し、泥を掘って餌を探していた可能性がある。属名はくちばしがある最古のカメという意味の「エオリンコケリス」、種名は発見地の中国から「シネンシス」と名付けられた。
カメの甲羅は肋骨(ろっこつ)などが変化してできたことが、成長過程の研究で明らかになっている。しかし、原始的な化石の調査では、甲羅ができた目的をめぐり、水中で敵から胴体を守るためとの見方と、乾燥した陸上で穴を掘って暮らすためとの見方がある。今回、甲羅はまだないが、くちばしがある化石が見つかったことで、進化過程の解明が進むという。
日刊工業新聞2018年8月27日