ハエを使って家畜ふんを肥料・飼料に

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 ムスカ(福岡市博多区、串間充崇社長)は、ハエを使って家畜汚物をリサイクルするシステムの実用化に乗り出す。幼虫が汚物を肥料に変え、幼虫自体が畜産・養殖用飼料になる。本年度中にモデルプラントの建設に着手する。

 使用するハエは「イエバエ」。選別交配を繰り返して高密度飼育への耐性が高いことや産卵数が多いなど、システムに適した特徴を持たせている。微生物だと2―3カ月かかる分解が1週間で可能という。

 幼虫は病原菌を抑制する消化酵素を出し、肥料の機能を高める。宮崎大学の実証では生産した肥料を使った栽培で農作物の成長が促進し収穫量が増えた。

 モデルプラント1号機の建設場所は選定中。2号機以降はサブリースオーナー制度を採用する計画。2022年をめどに全国で100カ所まで増やす考え。1日の処理量が100トン程度の工場では投資額が約8億円の見込み。ムスカは生産した飼料や肥料を商社に販売する原料卸メーカーの役割を担う。

 同社はイエバエを使った今回の技術が環境への負荷が少ないことや安全性が高いことを訴求する。串間社長は「工場を世界に普及させてスケールメリットを生かしたい」としている。

日刊工業新聞2018年8月1日

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同社は「食糧危機の解消」などをミッションとして掲げており、イエバエを問題解決の重要な鍵としています。

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