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日本のサービスロボ、3割が案内や接客へ

IDCジャパンが調査
日本のサービスロボ、3割が案内や接客へ

サービスロボやドローン導入を検討する企業が増えている(イメージ)

 IDCジャパン(東京都千代田区、竹内正人社長、03・3556・4760)は22日、国内商用ロボティクス市場内のサービスロボットと飛行ロボット(ドローン)の利用動向調査結果を発表した。それによると、産業用以外で活用するサービスロボを導入検討中の企業が想定する活用領域は「受付、案内、接客」が34・8%で最も高かった。

 これに「工場内搬送」が30・4%、「検査、点検、補修」が30・1%と続く。この結果から、作業が定型化できる分野での需要が高いことがうかがえる。ロボに作業を代替することで業務の効率化を期待する企業が多いとみられる。

 また、ドローンの導入を検討している企業が想定する活用領域は「物流センター、倉庫内物品検査」が39・4%と最も高かった。一般的にドローンは屋外利用が想定されているが、この結果では、屋内での活用に期待していることが明らかになった。物流センターや倉庫内の物品検査にドローンを活用することにより、人やサービスロボでは困難な垂直移動による物品のバーコード読み込みなどの物品管理作業を可能にすることが期待されている。

 国内商用ロボティクス市場内でサービスロボは産業用ロボに続く大きな市場であり、2018年以降は本格的な市場の立ち上がりが見込まれる。

 一方で、ドローン市場は航空法などの法規制で飛行範囲や進入禁止区画が設けられており、現状ではドローンを活用したビジネスの規模は小さいと想定される。だが、18年以降、政府は山間部や離島でのドローンの商用利用の解禁や、20年以降には都心部でのドローンの商用利用解禁に向けた検討も始めており、本格的な市場の展開が予想される。

 IDCジャパンでは、IT企業はサービスロボやドローンの活用が期待されている領域を把握しメーカーと提携しながら、ユーザー企業の需要を満たす最適なサービスを提案していくことが重要だとしている。
日刊工業新聞2018年8月23日
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
つい先日もホテルのエントランスで接客・案内をするペッパー君を見ました。外国語に対応できるのも良いところです。

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