ゼリー状のつくだ煮、海外でウケるために試行錯誤
1922年創業のつくだ煮製造の平松食品(愛知県豊橋市、平松賢介社長、0533・77・2468)が、海外市場開拓に挑んでいる。アジアや北米で開かれる食品見本市に毎年参加し、4月には欧州で初めて、ベルギーの世界最大級のシーフード見本市に出品した。
「食べた瞬間に吐き出された」。平松社長は十数年前に初めて海外見本市に出展した際、悔しさを味わった。
当初は主力の魚のつくだ煮を、そのまま試食に提供した。外国人にとっては未知の食べ物。色から、大半の人は辛いと予想するが、実際は甘辛い。そのギャップに驚き、吐き出したのだという。
その後も出展を続け、どうすれば受け入れてもらえるかを模索している中、平松社長が目をつけたのが、同社が愛知県立三谷水産高校と共同開発を進めていたゼリー状のつくだ煮だった。
ゼリー状のタレと混ぜ合わせたもので、もともとはつくだ煮を手軽に安価に提供するのが目的だった。平松社長は「海外の日本食レストラン向けに売れるのでは」と考えた。2012年に完成したそれを海外で前面に押し出すことにした。商品名は「甘辛い味を想像しやすい『テリヤキフィッシュジェリー』にした」(平松社長)。実際、外国人からの「反応は良くなった」(同)という。
また、同商品は欧州市場開拓の武器にもなる。欧州連合(EU)諸国に水産物を輸出するには、漁港や船などの施設認定、登録といった規制が厳しく、つくだ煮でこうした規制をクリアするには相当なコストがかかる。テリヤキフィッシュジェリーは混合食品とされ、ベルギーの同見本市に出展できた。
「食べた瞬間に吐き出された」。平松社長は十数年前に初めて海外見本市に出展した際、悔しさを味わった。
当初は主力の魚のつくだ煮を、そのまま試食に提供した。外国人にとっては未知の食べ物。色から、大半の人は辛いと予想するが、実際は甘辛い。そのギャップに驚き、吐き出したのだという。
その後も出展を続け、どうすれば受け入れてもらえるかを模索している中、平松社長が目をつけたのが、同社が愛知県立三谷水産高校と共同開発を進めていたゼリー状のつくだ煮だった。
ゼリー状のタレと混ぜ合わせたもので、もともとはつくだ煮を手軽に安価に提供するのが目的だった。平松社長は「海外の日本食レストラン向けに売れるのでは」と考えた。2012年に完成したそれを海外で前面に押し出すことにした。商品名は「甘辛い味を想像しやすい『テリヤキフィッシュジェリー』にした」(平松社長)。実際、外国人からの「反応は良くなった」(同)という。
また、同商品は欧州市場開拓の武器にもなる。欧州連合(EU)諸国に水産物を輸出するには、漁港や船などの施設認定、登録といった規制が厳しく、つくだ煮でこうした規制をクリアするには相当なコストがかかる。テリヤキフィッシュジェリーは混合食品とされ、ベルギーの同見本市に出展できた。
日刊工業新聞2018年7月27日