東芝メモリが米に研究開発拠点、アマゾンやグーグルの大規模DC狙う

SSD制御用のファームウエア開発や認定テスト手がける

 東芝メモリは、データセンター(DC)向けNAND型フラッシュメモリー事業を強化する。米国にメモリー製品や関連ソフトウエアの開発やテストなどを手がける研究開発拠点を開設した。顧客への対応を迅速化するのが狙い。主要なDC、サーバーメーカーが集積する現地で同拠点を橋頭堡(ほ)とし、成長市場を取り込む。

 米国で本格的な活動を始めた「ストレージ・リサーチ・アンド・デベロップメント・センター」は、カリフォルニア州フォルサム市を中心に計3拠点があり、人員は計160人。ハイパースケール(超大規模)DC向けに、顧客ごとに最適化したソリッド・ステート・ドライブ(SSD)制御用のファームウエアの開発や、SSDの顧客向け認定テストなどを手がける。

 データ量の増大により、DC市場は今後も拡大する見通し。米シスコシステムズによれば、ハイパースケールDCの数は2020年に15年比1・9倍の485カ所に増える見込みで、全体の47%を占めるまでになると予測する。東芝メモリも同市場を最大の商機と捉え、成毛社長は「DCに注力する」との方針を示している。

 一方、同社は高速データ通信が可能な規格「SAS」が使われる先端分野では約35%のシェアを持つが、15年以降に東芝本体で起きた不適切会計や、海外原子力発電事業での巨額減損による経営危機の影響もあり、DC市場全体のシェアは大きくない。エンタープライズ向けSSD市場では、米インテルや韓国サムスン電子にシェアで大きく水をあけられている状況だ。

政年 佐貴惠

政年 佐貴惠
06月16日
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米アマゾン、同グーグル、同フェイスブックを筆頭に、大規模データセンターを手がける事業者は米国に集中している。米国での拠点設置で顧客対応力を高め、巻き返しを図る。

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