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なぜ火薬の死亡事故は無くならないの?

今日から「火薬類危害予防週間」
 「火薬類」は火薬や爆薬などの総称だが、火薬から連想される身近なものと言えば、やはり花火だろう。花火は江戸時代から日本の夜空を鮮やかに彩り、夏の風物詩となっている。また、産業分野では、土木工事や採石場の発破作業などで爆薬が用いられている。これらは取扱いを誤ると、思わぬ事故につながるため注意が必要だ。

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 火薬類による事故は、最近では毎年50件以上発生している。その多くが花火に関するもので、例えば、風向きが十分考慮されず、打上花火の燃えかすが観客に当たり負傷する事故などがある。また、採石の発破作業の際、飛石によって作業者が負傷する事故事例もあり、2017年には、そのような飛石により死亡者1名が発生している。

 これらの事故は、現場関係者の慣れや油断によるルール軽視や慎重さの欠如、作業手順の徹底や再確認が不十分であったことなどが一因と考えられている。事故を引き起こさないようにするには、例えば、些細なミスを排除するために、過去の事故事例の提示により保安意識の向上を図ること、各現場における作業手順、安全対策の再確認などが有効だ。

 事故によって死傷者を出さないためには、「再確認で事故を防ぐ!」ことを常に意識し、作業の見直しや対策を講じることが重要だ。そこで、6月10日から16日に「火薬類危害予防週間」を実施する。経済産業省、都道府県、指定都市、火薬類関係団体、そして火薬類の製造や取扱いに関わる人々が連携して、各地の実情に即した対策を行い、火薬類の危害予防意識を高めることで、事故を未然に防ぐべく取り組んでいくこととしたい。
                     
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ちなみにネットで調べると「花火の日」は5月28日でした。夏じゃないんですね。

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