自らを奮い立たせたマツダ次期社長の飽くなき挑戦
丸本氏の素顔とは?
6月26日付で丸本明副社長(60)が社長兼最高経営責任者(CEO)に就任することを決めたマツダ。2024年3月期に年間世界販売200万台(18年3月期は163万台)を目指す中長期の経営方針をまとめたばかり。丸本次期社長にかかる期待と課題は多い。一体、どんな人物なのか。
ミニバン「MPV」の開発主査を務めるなど技術者出身。米フォード傘下にあった99年に41歳の若さで取締役に就任し、早くから将来の幹部候補と目されてきた。13年に小飼氏が社長に就任した後は副社長として経営を支え、17年に発表したトヨタ自動車との業務資本提携では実務をリードした。
11日の会見で本人の口からもっとも多く聞かれたのが「挑戦」という言葉。ロータリーエンジン開発を率い、17年末になくなった山本健一元社長の残した「飽くなき挑戦」という言葉を引き、「マツダ規模の会社は、常に挑戦し続けることがきわめて重要」と自らを奮い立たせるように語る姿が印象的だった。
一見取っつきにくいような表情をしていることも多く、社内からも「厳しい人」と見られている様子。だが、接してみると気さくで照れ屋な一面もあり、こうした点は山内孝元社長・会長や金井誠太会長とも共通するキャラクターだろう。
小飼雅道社長の経営を副社長として支え、ゴルフの場などでは2人仲良くプレーする姿も多く見られてきた。だが本人は「ゴルフは小飼(社長)に勝てないので、2年前にやめた」と打ち明ける。
【略歴】
丸本明(まるもと・あきら)80年(昭55)慶大工卒、同年東洋工業(現マツダ)入社。99年取締役、02年執行役員、06年常務執行役員、10年取締役専務執行役員、13年副社長。広島県出身。>
ミニバン「MPV」の開発主査を務めるなど技術者出身。米フォード傘下にあった99年に41歳の若さで取締役に就任し、早くから将来の幹部候補と目されてきた。13年に小飼氏が社長に就任した後は副社長として経営を支え、17年に発表したトヨタ自動車との業務資本提携では実務をリードした。
11日の会見で本人の口からもっとも多く聞かれたのが「挑戦」という言葉。ロータリーエンジン開発を率い、17年末になくなった山本健一元社長の残した「飽くなき挑戦」という言葉を引き、「マツダ規模の会社は、常に挑戦し続けることがきわめて重要」と自らを奮い立たせるように語る姿が印象的だった。
一見取っつきにくいような表情をしていることも多く、社内からも「厳しい人」と見られている様子。だが、接してみると気さくで照れ屋な一面もあり、こうした点は山内孝元社長・会長や金井誠太会長とも共通するキャラクターだろう。
小飼雅道社長の経営を副社長として支え、ゴルフの場などでは2人仲良くプレーする姿も多く見られてきた。だが本人は「ゴルフは小飼(社長)に勝てないので、2年前にやめた」と打ち明ける。
丸本明(まるもと・あきら)80年(昭55)慶大工卒、同年東洋工業(現マツダ)入社。99年取締役、02年執行役員、06年常務執行役員、10年取締役専務執行役員、13年副社長。広島県出身。>
日刊工業新聞2018年5月14日