「物流のクラウド化」は深刻な人手不足解消につながるか

スタークス、在庫管理をAIで効率化

 スタークス(東京都品川区、上ノ山慎哉社長)は、物流を効率化するシステム「クラウドロジ」を提供している。全国各地にある倉庫に、製品の在庫を分散させ、顧客の元に届くまでの時間と費用を削減するシステムだ。どの倉庫にどの程度の在庫を置けばいいのかの判断には人工知能(AI)を使う。上ノ山社長は「物流をクラウド化した。物流業界の深刻な人手不足解消に役立ちたい」と語る。

 全国各地の倉庫と提携し、在庫を的確に分散させる。消費者から注文があると、一番近い倉庫から配送する。より早く、安く届けられる。配送会社としても短距離の配送になるため、人手やコストを削減できる。上ノ山社長は「配送会社にも利益が出るようにした」と胸を張る。

 クラウドロジが活用されているのは、テレビやインターネットを使った通信販売で、かつ定期販売コースがある製品。AIを使うため、ある程度売れ行きが予測しやすい商品をターゲットにしているという。

 「将来的には、そうした製品以外の効率化にも挑むが、まずは限られたところの効率化から始める」と戦略を明かす。現在、約500社で導入済み。今後1年間で800―1000社に増やしたい考えだ。

 また同社は、倉庫内作業の効率化にも取り組む。バーコードによる管理導入を進めるほか、どの倉庫からも同じ品質のモノを出せるようルールを設ける。

 上ノ山社長は「労働人口は減っていくが、電子商取引(EC)をはじめとする通販は増えていく。なるべく人が少なくても稼働するよう、仕組みを変える必要がある」と強調する。

日刊工業新聞2018年5月16日

日刊工業新聞 記者

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05月16日
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さらに同社は、コールセンターの人手不足にも着目。ラインで問い合わせができるサービス「CSクラウド」を提供している。在宅ワーカーなど働きたい人材の確保を図るサービスだ。
(日刊工業新聞社南東京支局・門脇花梨)

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