カルソカン「日産卒業」初の工場新設へ、その供給先は?

ルーマニアで来年稼働、ルノー向け電子部品生産

 カルソニックカンセイはルーマニアに第2工場を新設する。主にメーターといった電子関連部品を製造し、稼働は2019年2月ごろを想定する。投資額は約3000万ユーロ(約40億円)とみられる。仏ルノーから同部品を受注したため、拠点の新設に踏み切った。カルソカンが生産拠点を設けるのは、17年3月に米投資ファンドのKKRによるTOB(株式公開買い付け)が成立し日産自動車傘下から離脱してから初めて。

 第2工場は、第1工場があるプロイエシュティ市の近隣にある工業団地に新設する。工場をリース化するなどして投資額を抑えた。当面はリース工場を使用するが、受注状況をみて自社工場の建設も視野に入れる。従業員は300人程度を新規雇用するとみられる。

 生産するメーター部品は中国やタイ、インドから欧州向けに供給してきた。ただ、日産・ルノー連合による共通部品化などを背景に、近年はルノー向けの製品供給が増えてきているという。需要地の近くに工場を新設して完成車メーカーへの対応を迅速化させるほか、物流コストなどを引き下げる狙いもある。

 カルソカンは21年度を最終年度とする中期経営計画で主要顧客である日産以外の付加価値売上高(車メーカーからの指定・支給部品を除いた売上高に相当)比率を現状比10ポイント増の30%に高める方針。

 ルーマニアの第1工場では熱交換器系部品を独アウディに、空調関連部品をルノーなどに供給し、日産以外の車メーカーの開拓を進めている。第2工場を建設し、欧州車メーカーへの拡販体制を強化する。

日刊工業新聞2018年2月13日

日刊工業新聞 記者

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02月13日
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日産と取引が多い車部品メーカーでは、河西工業がスロバキアに内装部品の工場を新設し、19年中の生産開始を計画。欧州の中でも比較的人件費が安い中央や東寄りの地域に拠点を出す車部品メーカーが増えている。
(日刊工業新聞第一産業部・尾内淳憲)

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