ゴーン、実質世界トップ?3位転落もしたたかなトヨタ

中国市場との距離感で戦略に違い

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実質世界トップを誇る日産のゴーン会長
 仏ルノー・日産自動車・三菱自動車連合の2017年の世界販売台数が約1061万台となり、トヨタ自動車を抜いて2位となった。3社連合の世界販売が1000万台を超えるのは初めて。首位は2年連続で独フォルクスワーゲン(VW)。トヨタは16年の2位から3位に後退した。

 30日までに大手自動車メーカー各社が17年の世界販売を発表した。3社連合の内訳は仏ルノーが約376万台、日産が約582万台、三菱自が約103万台となった。

 日産は主戦場である中国などの販売が好調だった。無資格者による完成車検査問題で下期は販売が減少したが全体では堅調に推移した。首位のVWはグループ全体で約1074万台だった。トヨタはダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体で世界販売が約1039万台と過去最高だった。

日刊工業新聞2018年1月31日

COMMENT

中西孝樹
ナカニシ自動車産業リサーチ
代表

ゴーン氏は、大型トラックを除くと、VWグループを抜いて実質的に世界ナンバーワンに躍り出たと誇っているようだ。今後、トップのVWとルノー・日産とのドイツ-フランス戦争が熱くなりそう。しかし、VWもルノー・日産も中国販売拡大を加速化させてきた。その意味で、今回3位に転落した中国市場と一定の距離を取るトヨタとは戦略が違う。中国市場への依存度を意図的に抑制しながらも、現在の台数規模と収益性を誇るトヨタも立派である。

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