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ゴーン「一強」のアライアンス統治がまだ当面続く!?

ルノーCEO続投と一部欧州メディアが報じる
ゴーン「一強」のアライアンス統治がまだ当面続く!?

三菱自動車の工場で社員を鼓舞するゴーン氏

 欧州メディアなどは仏ルノーのカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)が6月の任期満了後も続投する見通しになったと報じている。ゴーン氏をめぐっては、近く退任する方向で後継者の人選が進んでいるとの観測が出ていた。

 フィガロによると、ルノー経営陣は既にゴーン氏続投の意向を固め、仏政府など大株主の同意も得たという。今月15日のルノー取締役会で承認される可能性が出ている。
中西孝樹
中西孝樹 Nakanishi Takaki ナカニシ自動車産業リサーチ 代表
 昨年頃からルノーCEO退任を匂わせる発言が続き、違和感を感じていた。ゴーン氏の野望は、アライアンス3社の経営に強い統治力を維持しながら、アライアンスのレベルを一段と引き上げること。ルノーのCEOを離れてしまえば、如何にアライアンス統括会長のポジションを新設しても、彼のアライアンス統治を担保できる仕組みにはならない。持ち株会社構想やルノー日産合併など将来的な展開はあるだろうが今は困難だ。やはり、ルノーCEO再任が最もゴーン氏の狙いを実施できる形であるだろう。曖昧なガバナンスで、ゴーン氏「一強」のアライアンス統治がまだ当面続きそうだ。

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