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新型「アルファード」の夜間認識が向上したワケ

デンソーが画像センサー開発、ミリ波レーダーとの組み合わせ
新型「アルファード」の夜間認識が向上したワケ

高級ミニバン「アルファード」(トヨタ公式サイトより)

 デンソーは夜間の認識性能を高めた普及型の画像センサーを開発した。トヨタ自動車が1月から導入を始めた第2世代の予防安全パッケージ「トヨタ・セーフティー・センス」に採用された。レンズを新たに開発して、撮像素子は高感度化した。従来品に比べ体積を約4割低減しているため、幅広い車種に載せやすい。

 トヨタが一部改良して発売した高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」に第1弾として搭載された。2017年10月にトヨタが全面改良した高級車ブランド「レクサス」の旗艦セダン「LS」にも供給しているミリ波レーダーとの組み合わせで、夜間の歩行者も認識が可能となり、緊急時の自動ブレーキなどを支援する。

 新型画像センサーはパターン認識の高精度化により、自転車や日米欧のさまざまな道路標識も認識する。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
 トヨタは15年から予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」の車両搭載を進めてきた。同パッケージは自動ブレーキや白線逸脱時の警告などで、衝突事故の回避もしくは被害軽減につなげるシステム。第一世代は中・上級車向けの「P」と小型車など向け「C」の二つがあった。「P」はカメラとミリ波レーダーを搭載。「C」はカメラとレーザーレーダーを搭載する簡易版で、機能も限定されていた。第ニ世代は「P」と「C」を一本化し、最新鋭のカメラとミリ波レーダーによるシステムに切り替えている。

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