歩行者の5秒先までを予測、日立の“滑らかな”自動運転とは?
地図情報活用、人が移動できる範囲と車両のルートが重なる場合に減速
日立製作所は滑らかな自動運転を支援する技術を開発した。自動車の近くを歩く歩行者の5秒先までの移動範囲を予測し、乗員が急減速と感じないように車速などを調整する。システムが運転する「レベル4」「レベル5」の車両への活用を想定する。市街地などを走行する遠隔型完全自動運転などへ提案する。
歩行者の移動ルート予測には、事故が起こりやすい場所や危険な地点など道路上のリスク分布を表現した地図情報「リスクポテンシャルマップ」を利用する。
歩行者は事故リスクが低い場所を歩くと想定し、歩行者の位置とリスクポテンシャルマップから、歩行者が5秒で移動できる範囲と車両のルートが重なる場合に減速する。
減速時はできるだけ加速度の変化を抑えるように滑らかに制御する。歩行者の検出距離や車速は搭載するセンサーなどによって決まる。
実際に自動車に搭載する場合は、自動車メーカーが保有するリスクポテンシャルマップを利用する。このため、飛び出しリスクがある環境での速度制限など、各社の安全性への方針を反映しやすい。
完全自動運転が立ち往生した場合などの遠隔操縦については、携帯3社の回線を3重に利用して通信が途切れないようにする。1社の回線では携帯基地局での集中による通信遅延が起きるため、回線を多重化する。
歩行者の移動ルート予測には、事故が起こりやすい場所や危険な地点など道路上のリスク分布を表現した地図情報「リスクポテンシャルマップ」を利用する。
歩行者は事故リスクが低い場所を歩くと想定し、歩行者の位置とリスクポテンシャルマップから、歩行者が5秒で移動できる範囲と車両のルートが重なる場合に減速する。
減速時はできるだけ加速度の変化を抑えるように滑らかに制御する。歩行者の検出距離や車速は搭載するセンサーなどによって決まる。
実際に自動車に搭載する場合は、自動車メーカーが保有するリスクポテンシャルマップを利用する。このため、飛び出しリスクがある環境での速度制限など、各社の安全性への方針を反映しやすい。
完全自動運転が立ち往生した場合などの遠隔操縦については、携帯3社の回線を3重に利用して通信が途切れないようにする。1社の回線では携帯基地局での集中による通信遅延が起きるため、回線を多重化する。
日刊工業新聞2018年1月18日