発話困難でも意思伝達が可能に!腕から脳信号読み取る装置

サイバーダイン、今春から国内販売

 サイバーダインは病気などにより発話や身体動作が著しく困難な人の意思伝達を可能にする機器「Cyin(サイン)福祉用」を今春から国内販売する。人が身体を動かそうとする際に脳が筋肉へ送る信号を読み取る。サイン本体やパソコンによる意思伝達、ナースコールのボタン押しなどの操作を可能にし、使用者の能動的な活動を支援できる。価格は60万円(消費税抜き)。

 サインは手のひらサイズで軽量のため持ち運んで使える。新開発したシリコン製の電極を手など身体の部位にバンドで固定する。例えばスイッチを入れたい時、電極のある部位を動かそうとすると生体電位信号が強まる。この強さをとらえてスイッチを入れるといった使い方ができる。既存の文字入力装置と組み合わせると、任意の文字にカーソルがきた時に選択決定する。

 同社のロボットスーツ「ハル」の技術を応用した。筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経・筋難病疾患の患者は、脳から筋肉への生体電位信号が微弱な場合が多い。そこで、センサーやアルゴリズム(計算手順)を新規開発して実用化につなげた。今後、サインを生体情報解析を行う研究開発用途などに展開して医療や工学の発展に貢献していく。

日刊工業新聞2018年1月9日

昆 梓紗

昆 梓紗
01月10日
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「ハル」は脳から筋肉への信号を読み取り、足の動きをサポートする仕組みです。

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