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サイバーダイン、ワークスアプリと提携。人・ロボ・情報がより密に連携する未来

 サイバーダインとワークスアプリケーションズ(東京都港区)は15日、業務・資本提携を4月末に結んだと発表した。サイバーダインがワークスに10億円出資。サイバーダインが持つ、人とロボット、情報系を融合した「サイバニクス技術」と、ワークスの人工知能(AI)技術を組み合わせ、生産管理などの次世代システムを共同開発する。

 サイバーダインのアシストスーツ「ハル」などからの脳や血流状態などの生体情報と、ワークスのAI型ビジネスアプリケーション「HUE(ヒュー)」を連携。健康長寿社会形成など社会課題解決や「ソサエティー5・0」「コネクテッド・インダストリーズ」の実現に向け次世代システムの開発を進める。

 同日都内で開いた会見で、サイバーダインの山海嘉之社長は「仕事をする人の生体活動を詳細に把握して連携すれば、より効率的な業務システムを構築できる。働く人の状態に応じて稼働状態を変える生産設備なども両社の技術でつくりたい」と話した。

 具体的には、双方の技術を生かし、労務管理・生産管理などを目的としたERP、ソフトウエアや、社員の健康維持向上や職場管理全般を改善するシステム、新たな生産システムの開発を目指す。

日刊工業新聞2017年5月16日


『ロボットがロボットを作る』技術だけでは不十分


 福島をロボット技術の世界的な発信地に―。装着型で身体機能を改善・補助・拡張・再生するロボット技術「HAL(ハル)」で知られるサイバーダインは、福島県郡山市に「次世代型多目的ロボット化生産拠点」を新設した。同拠点で何に挑戦し、どんな方法で福島の復興に役立とうとしているのか。山海嘉之社長に聞いた。
<手順やこつをロボットと技術者が共有>

日刊工業新聞2017年03月24日

昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ロボットだけが働く超機械化された生産現場を作るのではなく、さまざまな人が働きやすい現場をロボットを使って実現する。このあたりが諸外国の目指す生産現場との違いであり、今後日本の競争力になるかもしれません。

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