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トヨタのアジア3拠点と日本を結び、VR集合教育

電通国際情報サービスが実証、
トヨタのアジア3拠点と日本を結び、VR集合教育

車両下からの視点で内部の構造を確認(遠隔地3D車両情報共有システム)

 電通国際情報サービス(ISID)はトヨタ自動車向けの「遠隔地3D車両情報共有システム」を活用し、トヨタのアジア3拠点と日本を結ぶ仮想現実(VR)集合教育の実証実験に成功した。対象はタイ、フィリピン、インドネシアの3拠点と、岐阜県多治見市の「トヨタ多治見サービスセンター(SC)」。新型「レクサスLS」の技術講習会向けに約50人が参加して実施した。

 今回はレクサスLSのサービス技術習得をテーマに、多治見SCの講師がアジア3拠点の技術者に向けてVR空間上で講習する形式で行った。

 実車を使った講習では見ることができない車両内部の構造を確認したり、リアルタイムにカットモデルを作ったりするなど、VR映像ならではの講習も盛り込んだ。
日刊工業新聞2017年12月28日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
トヨタ向けに開発した遠隔地3D車両情報共有システムは、VR技術を用いて車両の3次元(3D)設計データを実物大のリアルな3D画像としてヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)上に再現。遠隔地にいる複数のユーザーが、同じ空間で1台の車両を眺めているかのような仮想環境を提供できるという。

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