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トヨタ、19年の世界生産は最高更新へ。主要部品メーカーに伝える

北米はトランプ政権の動向注視、販売も過去最高へ
トヨタ、19年の世界生産は最高更新へ。主要部品メーカーに伝える

918万台の生産を見込む

 トヨタ自動車は2019年の世界生産台数(ダイハツ工業、日野自動車を除く)を、18年計画比33万台増の918万台に設定した。主要部品メーカーに伝えた。国内は同25万台増の333万台に、海外は同8万台増の585万台にそれぞれ増える見込みで、過去最高を更新する。

 トヨタは20日に発表した18年分とは別に、主要部品メーカーに19年の単体の生産・販売計画を通達した。国内は小型車「カローラ」や国内再投入も予定するスポーツ多目的車「RAV4」が全面改良を控え生産増に寄与。

 海外生産で増加するのは中国が同1万台増の122万台、アジア・中近東がインドでの伸びなどを見込み同7万台増の137万台、中南米が同3万台増の37万台。主力の北米は微減となる同3万台減の191万台とし米トランプ政権の政策動向を意識した。

 19年の世界販売台数も同9万台増の959万台に設定し、過去最高を更新する計画とした。内訳は国内が同8万台減の147万台の見通しだが、海外が同17万台増の812万台に増えて国内減少分を補う。北米で同6万台増の286万台、欧州で同6万台増の105万台などを計画する。
日刊工業新聞2017年12月21日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
EV化の流れもあるが、自動車業界において今後シェアリングの影響がどこまで広がるかはとても重要。どこの地域から広がっていくか。完成車メーカーの生産に計り知れないインパクトになる。

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