日産の新型エンジンもがっちりキャッチした軸受世界トップメーカー

大同メタル、月産で最大の100万個受注

 大同メタル工業は日産自動車が2018年の量産開始を予定する新型エンジン用のすべり軸受を受注した。このほど岐阜県の工場で生産を開始しており、18年以降は最大で月産100万個程度を供給する計画だ。大同メタルは年間約6億個のエンジン用軸受を生産し、16年の世界シェアは32・5%(同社推計)。今回の受注で世界シェア首位の座をさらに固める。

 日産の新型エンジンは「可変圧縮比(VCR)」技術を量産型エンジンとして世界で初めて搭載。圧縮比を8―14の間で自在に変えられるのが特徴だ。

 運転手の好みなどに応じて動力性能と燃費性能を両立できるという。日産は18年から、まず排気量2リットルの直列4気筒エンジンを海外で展開する高級車「インフィニティ」ブランドのスポーツ多目的車(SUV)に搭載する方針を示している。

 大同メタルは以前から日産向けにエンジン用の主軸受などを供給してきた。新型エンジン用の軸受は負荷の増大や潤滑条件の高度化などに対応するため、一部の部品を先細り(テーパー)形状にするなど工夫を施した。

 新型エンジンはピストンとクランクシャフトをつなぐ従来の「コネクティングロッド」(コンロッド)に代わり、三つの連結部品(マルチリンク)を搭載し、エンジン1基に使われる軸受の数も従来の2倍以上に増える。

 生産は岐阜県関市の生産子会社「大同プレーンベアリング」で手がける。日産のエンジン生産計画に合わせて、海外展開も検討する。

日刊工業新聞2017年12月5日

明 豊

明 豊
12月06日
この記事のファシリテーター

大同メタル工業は軸受を材料から一貫生産する世界でも数少ない専業メーカー。特に自動車エンジン用滑り軸受は世界トップシェアを誇る。軸を滑らかに回転させることで、摩擦によるエネルギーの損失を防ぎ、発熱を減らす役割を担う重要部品。自動車用のエンジンにはさまざまな法規制が求められており、その要求に応えるべく新材料や新製法の研究開発に力を入れている。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。