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パラリンピックもとにした次世代ゲーム「サイバーボッチャ」

ワン・トゥー・テン・HD、飲食店に
 ワン・トゥー・テン・ホールディングス(東京都品川区、澤邊芳明社長、03・5781・3600)は、パラリンピックスポーツを基にしたゲーム「サイバーボッチャ=写真」の小型版をバーなどの飲食店へ訴求する。コートを現行の5分の4に小さくし、設置しやすくした。ボールの位置や数でコート上の映像や音楽が変化し、自動で採点する。ルールに詳しくなくても遊べる。パラリンピックスポーツに親しむきっかけにする考え。

 ボッチャは、基準となる白いボールの近くに、赤と青のボールを投げて得点を競う。サイバーボッチャは、センサーでボールの位置を自動計測するため、審判がいなくても遊べる。現行品は競技用コートの4分の1の大きさ。価格は600万円(消費税抜き)で、現在イベントなどで利用されている。小型版は、さらに小さくして縦横の大きさを4×2・4メートルとした。開発ではパナソニックと連携した。

 また、ワン・トゥー・テン・ホールディングスは車いすレースを基にした仮想現実(VR)ゲーム「サイバーウィル」も販売している。ヘッドセットを装着し、2100年の未来の東京を走る。実際の車いすより軽い力で走行する設定で、デザインやゲーム性にこだわり、幅広く楽しんでもらうことを目標に開発した。

 同社は「見たことないものは興味を持ちにくい。テクノロジーで何かしたい」(住本宜子シニアクリエイティブプロデューサー)としており、新技術で市場を開拓する。
日刊工業新聞2017年10月16日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
2020年に向けて需要が増えそうです。

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