キヤノン、ネットワークカメラ新技術!AIで群衆の人数推定

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ユーザーと協力して新たな市場の開拓を狙う(約50グラムの多目的モジュールカメラ「MM100−WS」)
 キヤノンが、ネットワークカメラの新技術投入で攻勢をかけている。東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「テロ対策特殊装備展(SEECAT)17」で、カメラとソフトウエアの進化を披露した。人工知能(AI)を使って群衆の人数を推定する技術や、星明かりでもカラー映像を撮影する超高感度なネットワークカメラを公開。セキュリティー分野で存在感を示している。

 人が重なり合った状態でもAIで高精度に群衆の人数を推定するソフトウエア技術は、2018年上期に市場投入する計画。また超高感度ネットワークカメラは、18年の早い段階での発売を目指す。

 同カメラは超高感度多目的カメラ「ME20F―SH」をベースにしたもので「侵入検知などのインテリジェント機能を内蔵する」(同社)。カラー映像で確認できるため、高度なセキュリティーが求められる場所で役立ちそうだ。

 一方、約50グラムの多目的モジュールカメラ「MM100―WS」は、ユーザーと協力して新たな市場の開拓を狙う。「コンパクトカメラ技術を活用した」(同)という小さなボディーに、加速度センサーなどを搭載。警備員が身に付けてデータベース(DB)と通信しながら効率的に不審者など特定の人物を探す。また作業支援や車載、インフラ監視など多様な分野での利用を見込む。発売時期は未定だが、要望に応じて応用プログラムインターフェース(API)を公開し、必要なソリューションを開発していく。

 ネットワークカメラのラインアップも強化する。カラー撮影での最低被写体照度0・05ルクスを実現した「VB―H45/VB―M44」など9機種を11月上旬から順次発売する。高感度イメージセンサーを搭載し、最低被写体照度を大幅に向上した。光学20倍ズームレンズを搭載し、駅や空港など大規模施設の監視にも対応する。
(文=梶原洵子)

日刊工業新聞2017年10月13日

COMMENT

 世界的にテロや銃撃事件が相次ぐ中、ネットワークカメラを活用したセキュリティー関連製品・サービスの需要が増し、商機が拡大している。キヤノンはネットワークカメラを成長分野に位置付けており、引き続き技術開発に力を注ぎ、市場開拓を急ぐ。 (日刊工業新聞社編集局第二産業部・梶原洵子)

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