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映像のクラウド管理、IoTで広がるサービス

セーフィーが資金調達、拡大路線へ
映像のクラウド管理、IoTで広がるサービス

セーフィーが提供する映像クラウド管理サービス「セーフィー」

 セーフィー(東京都品川区、佐渡島隆平社長)は28日、オリックス、関西電力、キヤノンマーケティングジャパン、NECキャピタルソリューション、ティーガイアと資本業務提携し、9億7000万円の資金調達を実施すると発表した。設置カメラで録画した映像をクラウド管理するサービス「セーフィー」に各社の技術を取り入れた新サービスを追加する。監視以外に用途を広げていく。

 各社の技術とネットワークを利用し、セーフィーの導入現場を増やす。セーフィーはデータ分析機能が高く、監視だけでなく客層の分析や作業手順の教育用途などで活用を狙う。

 佐渡島社長は「新しい付加価値をもったサービスが誕生する。映像のクラウド管理サービス分野で一定のシェアを取りにいきたい。将来はIoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)も活用できれば」と今後の展望について語った。
八子知礼
八子知礼 Yako Tomonori INDUSTRIAL-X 代表
配線不要でどこにでも気軽に置けて映像はクラウドで管理するセーフィーが一気に拡大路線に転じた。すでに様々な場所で使われているこのカメラに、見守りや防犯時の"アクション"を付加するアイデアは以前からあったが、同社だけでは難しいそのようなサービスを同社のクラウドなども活用したサービス重畳型で実現していくことだろう。IoTビジネスにおいてカメラ系ソリューションは引き合いが多いものの個人情報処理などが課題となっていたが、エッジデバイス側でフィルター処理するなどができるようになりつつあり、活用用途が広がりそうだ。

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