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チェ・ゲバラがファインダー越しに見た世界を体験する写真展

「写真家チェ・ゲバラが見た世界」恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームにて開催
チェ・ゲバラがファインダー越しに見た世界を体験する写真展

平和と平等をもたらすために戦ったチェ・ゲバラの傍らにはいつもカメラがあった

 映画『エルネスト』(10月6日全国ロードショー)公開記念として、チェ・ゲバラがファインダー越しに見た世界を体験する写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」が現在恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームにて開催中だ。

 2015年、キューバとアメリカの国交が回復、2016年にはオバマ大統領のキューバ訪問に続き、安倍首相もフィデル・カストロ前国家評議会議長と会談を行った。
 そしてトランプ氏がアメリカ大統領に就任した今年2017年は、実はキューバ革命の英雄チェ・ゲバラの没後50年となる節目の年。

 本写真展は、チェ・ゲバラの実子であるカミーロ・ゲバラ氏の全面協力により、「チェ・ゲバラ本人が撮影した写真」約240点が日本初公開となる。
 開催に先駆け、写真展の初お披露目となる本プレビューのために来日・登壇したカミーロ氏は、「2つの観点からこの写真たちを見て頂きたい。ひとつは歴史的事実に基づいた、チェ・ゲバラの自伝のような写真。もうひとつは写真家としてのチェの美的センス、彼の美学です」と胸を張った。

 また展示された写真についても言及し、父ゲバラが撮った息子カミーロ氏の幼少期の頃の写真については、「とても親密な写真なので皆には言わないけれど、父親として愛情をたっぷりと注いでくれた。家族といる時間を大切にしてくれた。残念ながら、一緒にいる時間は少なかったけれど」と話した。
 また、「チェは子供の頃から写真に興味があり、写真に対する情熱があった。最後までカメラとともにあった」とし、カミーロ氏が思う写真家チェの特徴は「チェ自身の目で見た写真を、独自の視点で撮っていたこと。保存されているものは少ないが、特に私の好きな写真は、彼が工業大臣の時に調査に行って撮った工場などの写真です。彼の趣味でもあったのですが、調査レポートとして写真を添えて報告していたようだ」と語った。

 写真展の後援を担当するキューバ共和国大使館のパトリシア・フレチジャ氏も開催にあたり、「チェはキューバのみならず、世界中でも有名なヒーロー。彼の目で撮った写真を見ることで、彼の足跡を辿ることができる。その中には広島の写真もある。日本で初めての展示ということで、チェのためにも、日本のためにも、素晴らしい記憶になると思います」とチェが1959年に使節団団長として来日していたことに触れ、期待の言葉を寄せた。

 写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」は8月27日(日)まで、恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルームにて開催。
メトロガイド
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
映画「エルネスト」は、キューバ危機のさなかにチェ・ゲバラと出会い、その深い魅力に心酔し、ゲバラの部隊に参加、そしてボリビア軍事政権へと立ち向かっていった日系二世・フレディ前村氏のお話だそうです。会場にはそんなフレディ・前村と、同じく戦争という大きな戦いの渦に巻き込まれていくアムロ・レイの物語を描いてきた、ガンダムの生みの親、安彦良和先生が映画「エルネスト」のために描き下ろしたオリジナルポスターが1400円で販売です。 会場に行った際にはこちらも見どころです。

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