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経済改革が進む国に急げ!イラン、キューバの見本市に日本ブース

ジェトロが後押し。経済制裁解除を見据えて日本製品・技術を訴求
経済改革が進む国に急げ!イラン、キューバの見本市に日本ブース

国際社会との関係改善で、日本製品の拡販を後押し(テヘラン国際産業見本市2014)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、国際社会との関係改善が進むイランとキューバで日本製品の拡販を後押しする。イランでは10月上旬に首都テヘランで開かれる同国最大の産業見本市に前年比2倍となるブースを開設、機械系の商社・メーカーの出展を支援する。キューバでは11月上旬、7年ぶりに産業見本市に出展する。将来の米国などの経済制裁解除を見据えて、日本製品・技術の存在感を示していく。

 イランの展示会「テヘラン国際産業見本市」に、前年比で100平方メートル大きい約200平方メートルの“ジャパン・パビリオン”を設置。日本製の自動車部品や機械などを展示する。開期は10月5―8日。同見本市は一般消費者は参加しないBツーB(企業間取引)が特徴で、核問題を巡る欧米とイランとの交渉進展により、14年は13年比2・5倍の約8万人が来場した。今年はより多くの来場が見込まれることから、実機を置いて説明する。数十社の日本企業が出展する予定だ。

 キューバの展示会「ハバナ国際見本市」は一般消費者も訪れる総合見本市で、開期は11月2―7日。ジェトロは08年まで出展していたが、米国とキューバの国交断絶が続く中、日本企業の関心も低調だったために出展を見合わせていた。今年は約80平方メートルの“ジャパン・パビリオン”を設置し、機械や食品、サービスなど幅広い企業の製品をアピールする。主催者推計で15万人の来場を見込む。

 イランは7月に欧米6カ国との核協議が最終合意に達し、日本政府は9月に入り同国と投資協定交渉を始めるなど関係強化に動く。キューバは7月に米国と相互に大使館を再開し国交を回復した。イラン、キューバともに欧米の経済制裁の全面解除はまだだが、解除後の商機拡大を見据えて、各国の受注競争は始まっている。
日刊工業新聞2015年09月16日 国際面
村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
イランは石油、キューバは医療や農業機械と、日本の産業とも密接。制裁解除の機会をとらえて、商機拡大につなげてほしい。

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