豪雨も日照りも…、スパコンがはじき出した気象の近未来

海洋研究開発機構などシミュレーション実施

昨年の西日本豪雨で氾濫した、広島県安芸郡坂町の総頭川

 海洋研究開発機構と気象庁気象研究所、北海道大学の研究グループは地球温暖化のシミュレーションを実施し、2030―50年頃には豪雨が今より激しくなり、一方で連続して降水がない期間が増えるとの予測をまとめた。産業革命以降の世界平均地上気温が2度C上昇した気候を対象に予測した。降水を含む気象の将来変化の評価、災害や農業への適応策の検討などが期待される。  海洋機構のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」を利用し、地球の近未来の気象を予測した。日本を含む中高緯度域では30―50年に激しい豪雨が増加する可能性を示した。さらに各場所を雨期と乾期に分け、1日当たりの降水量を比較すると、雨期にはますます雨が増えるが、一方で乾期にはさらに雨が少なくなるという。  1年のうち最も雨が多く降った日の降水量(年最大日降水量)と連続無降水日数は雨期と乾期でともに増加傾向にあることが分かった。どしゃ降りと日照りの両極端な気象になる可能性を示した。成果は米科学誌ジオフィジカル・リサーチ・レターズに掲載された。

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