レア本、刷ります!!大日本印刷がグループ外からも受注

書店やインターネットで買えなかった本を入手できる(イメージ)

 大日本印刷は重版(増刷)が決まっていない本や絶版になった本など入手困難な書籍の製造サービスを1年以内をめどに拡大する。同社グループ外の書店で受注不可の本の印刷も受け付ける。従来は同社の書籍販売サイトや傘下の丸善ジュンク堂書店(東京都中央区)で扱っていた。企業の垣根を越え、複数の書店から印刷を受注する取り組みは珍しいという。  書籍の印刷には、版を使わない「プリントオンデマンド」方式を採用する。版を用いずにパソコンからデータをプリンターに送るため、小ロットの印刷に対応可能。そのため中古市場で高値が付いていて購入が難しい作品でも一定の価格で販売できる。一般的な書籍の印刷に採用される「オフセット印刷」方式は専用の版を使う。そのため最低でも1000冊程度のロットが必要になり、少数の印刷に対応するのは難しかった。  注文があるものの在庫がないため供給できない本は専門書が多く、その合計金額は丸善ジュンク堂書店だけでも数億円分に上る。そのため出版業界全体で見ると、数十億円規模の需要が見込めるという。  大日本印刷は丸善ジュンク堂書店や書籍販売サイト「honto(ホント)」で、絶版や在庫切れなどで入手困難な書籍を注文に応じて製造するサービスを手がけている。同サービスが好評なことから、取り組みをグループ外にも拡大する。同社の杉本尚彦常務執行役員は「読者が欲しいと思っても手に入れられなかった本を提供したい」としている。

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