リユース蓄電池・プラスチック廃材活用…「スマートベンチ」とは?
フクビ化学工業と長瀬産業などは23日、リユース蓄電池などを使った環境配慮型のベンチ(写真)を共同開発したと発表した。車載用電池やプラスチック廃材などを原料に資源の有効活用を推進するほか、屋根に設置した太陽光パネルを使って災害時の非常用電源にも利用できる。実証実験を経て、2025年度の実用化を目指す。環境配慮や災害対策強化など都市のスマート化需要の取り込みを狙う。
フクビ化学工業の建材の知見に加え、長瀬産業グループの化学品や蓄電関連技術を融合して「スマートベンチ」を開発した。このほど静岡県裾野市で実証実験を開始し、利便性や安全性を検証して市場投入につなげる。
自動車から回収した使用済みのリチウムイオン電池(LiB)のほか、プラスチックや木材のリサイクル原料を使って設計した。
日刊工業新聞 2024年4月24日