次世代の橋は“軽くて手間いらず”
福井県の次世代橋梁部材事業化研究会がCFRP製の小型橋を試作
福井県は県内外の産学連携による次世代橋梁部材事業化研究会(舘石和雄会長=名古屋大学工学研究科教授)で、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の小型橋を試作した。福井県工業技術センター(福井市)に常置し、橋梁の補修などCFRP部材の有用性をPRする。
試作したのはトラス構造のミニ歩道橋で、幅員が約1メートル、支間が約4メートル。形鋼に代えて部材は引き抜き製法のCFRPで作り、締結部は鋼製ボルト、床版はガラス繊維強化プラを用いた。軽いCFRPの採用でミニ歩道橋の重量は約300キログラムと、大人10人で持ち上げられる。
同研究会の舘石会長は「鋼橋と違い、塗装の塗り替えが不要のメリットは大きい。橋設計の基礎となるデータ量、各種サイズの部材生産の対応などは課題だが、この試作は一つの成果だ」と話す。
同研究会は福井県を事務局に2015年度に発足し、東レや地元のフクビ化学工業など41者が参加。17―18年度に国土交通省の助成で、部材の設計・成形・施工法の開発などを進めている。
19年度は国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録準備に入り、21年度の実用化を目指す。
試作したのはトラス構造のミニ歩道橋で、幅員が約1メートル、支間が約4メートル。形鋼に代えて部材は引き抜き製法のCFRPで作り、締結部は鋼製ボルト、床版はガラス繊維強化プラを用いた。軽いCFRPの採用でミニ歩道橋の重量は約300キログラムと、大人10人で持ち上げられる。
同研究会の舘石会長は「鋼橋と違い、塗装の塗り替えが不要のメリットは大きい。橋設計の基礎となるデータ量、各種サイズの部材生産の対応などは課題だが、この試作は一つの成果だ」と話す。
同研究会は福井県を事務局に2015年度に発足し、東レや地元のフクビ化学工業など41者が参加。17―18年度に国土交通省の助成で、部材の設計・成形・施工法の開発などを進めている。
19年度は国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)への登録準備に入り、21年度の実用化を目指す。
日刊工業新聞2019年1月11日