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フジキンが55億円投資、半導体用バルブの新工場

フジキンが55億円投資、半導体用バルブの新工場

東大阪に半導体向けバルブ機器の工場を新設する(大阪工場東大阪)

ロボが工程間搬送・梱包自動化

フジキン(大阪市北区、田中久士社長)は、既存の大阪工場東大阪(大阪府東大阪市)の近隣に半導体向けバルブ機器の工場を新設し、2026年春にも稼働する。大阪工場柏原(大阪府柏原市)で生産していたバルブ機器の製造を新工場に移管する。今春にも着工し、25年12月までに完成させる。土地の取得費を含めた投資額は55億円。新工場の稼働で、大阪工場全体の売上高を現状比50%増の450億円に引き上げる。

大阪工場東大阪の南側徒歩3分の場所に新工場を建設する。敷地面積は2831平方メートル。建屋は5階建てで、延べ床面積は5564平方メートル。大阪工場柏原の従業員100人程度を新工場に配置する見込み。工程間の搬送や梱包などの自動化を含めた製造ラインの構築を構想しており、ロボットメーカーなどと詳細を検討している。

大阪工場柏原はバルブ機器単体での製造に加え、バルブと配管、センサーなどを組み合わせたユニット製品や水素関連のバルブ機器などを作っている。バルブ単体の製造機能を新工場に移すことで、需要が高まる水素関連事業などにリソースを振り向ける。将来はバイオ関連事業を万博記念つくば先端事業所(茨城県つくば市)に移すことも検討する。

フジキンはバルブ機器の製造、販売を手がける。製造する約4000種類のアイテムの中で量産しているのは約1割。現状での多品種少量生産体制の中で、組み立てや検査などの工程を洗い出し、自動化・省力化のための検討を進める。

自動化・省力化の理由の一つとして、半導体業界の景気の波が挙げられる。今までは市況に応じて人員を増減し対応してきたが、今後は人に頼らずに受注変動に対応できる体制を構築する。さらに製品の品質の均一化も図る。


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日刊工業新聞 2024年03月22日

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