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湾港用クレーン、三井E&Sが過去最大60基受注

湾港用クレーン、三井E&Sが過去最大60基受注

三井E&Sのタイヤ式電動門型クレーン

三井E&Sはマレーシアで港湾用クレーンを計60基受注した。同国港湾運営最大手MMCコーポレーションのグループ2社から、主力製品のタイヤ式電動門型クレーン48基と同12基をそれぞれ受注した。受注額はいずれも非公表だが、1社からの48基の受注は台数・金額ともに三井E&Sの港湾用クレーンで過去最大。同国の経済成長に伴う港湾設備の更新・増強需要を取り込んだ。

三井E&Sのクレーンは長期間使用しても壊れない耐久性や、電動による脱炭素性があり、競合の中国メーカーよりも高い評価を得た。マレーシアはベトナムと並ぶ港湾用クレーンの重要市場。ベトナムでは2023年10月に計30基受注しており、連続での大型受注となる。通常、港湾用クレーンの受注は4―6基が一般的だ。

48基発注したのは、MMCとオランダの同業APMターミナルズの共同出資会社「タンジュンペレパス港」(PTP)。納入する港はマレー半島南部ジョホール州のタンジュンペレパス港で、中国メーカーなどが過去に納めたクレーンを更新する。26年6月までに納入・稼働する予定。

MMCの子会社「ノースポートマレーシア」(NMB)からは12基受注した。首都クアラルンプール近郊のクラン港の拡張向けで、25年9月までに納入・稼働する予定。

タイヤ式電動門型クレーンは船舶やトラックで運んだコンテナを港湾の所定エリアに積み下ろす製品。エンジンを使わないため二酸化炭素(CO2)を排出せず、港湾の脱炭素に貢献できる。

PTPからは22年にタイヤ式電動門型クレーンを35基受注し、同社からの港湾用クレーン受注は累計94基になる。NMBからは21―22年、非電動を含めタイヤ式門型クレーンを計34基受注した。

マレーシアでは港湾の設備更新・拡充計画が今後も続く。別の主力製品の大型岸壁用コンテナクレーンを含め、さらなる受注を目指す。


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