インド最長22kmの海上道路橋、IHIインフラなど完成
IHIインフラシステム(堺市堺区、上田和哉社長)は、インドのゼネコン最大手ラーセン&トゥブロとのコンソーシアムで建設していたムンバイ湾を横断する海上道路橋(写真)を完成させた。総延長約22キロメートルとインド最長。両社は約10キロメートルの区間を担当した。
円借款による政府開発援助(ODA)案件でムンバイ都市圏開発庁から受注し、工期は約6年間。西部ムンバイ市中心部から海上途中までの区間を担当した。IHIインフラシステムはインドで初採用となる重防食塗装の鋼床版箱桁の橋梁を製作し、輸送した。ラーセン&トゥブロは現地工事を担当した。
ムンバイ市は人口増加と自動車の普及で交通渋滞が深刻化している。橋で結ばれたナビムンバイ市は港湾拡張や新空港が建設される予定。両都市の移動時間が大幅に短縮され、渋滞緩和や経済成長促進が期待される。
日刊工業新聞 2024年01月22日