全固体電池向け固体電解質、三井金属が生産能力3倍に
量産試験設備に追加投資
三井金属は総合研究所(埼玉県上尾市)敷地内にある全固体電池向け固体電解質「A―SOLiD(エーソリッド)」の量産試験用設備について、第2次生産能力増強投資を決定した。投資額や、設備の増強完了時期は非公表。生産能力は現状の3倍程度となる。
量産性が高く品質安定化が図れる設備を導入し、量産品質の向上につなげる。三井金属では2023年2月にもA―SOLiDの量産試験用設備の増強を発表。同増強は3月に完了を予定する。国内外の活発な全固体電池開発競争を背景に高まるA―SOLiDの需要に対応する。
全固体電池は電気自動車(EV)をはじめ、幅広い用途で開発が進む。三井金属では21年11月から、顧客や市場パートナーに対して、量産試験用設備で生産したA―SOLiDのサンプル供給を開始している。
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日刊工業新聞 2024年01月31日