お盆期間の国際線予約数20万人超…JAL・ANA、需要回復鮮明に
航空大手2社が3日発表した8月10―20日のお盆期間の国際線の予約数は、それぞれ前年の10万人台前半から20万人を超え、需要回復が鮮明になった。全日本空輸(ANA)は22万2259人(前年比77・8%増)、日本航空(JAL)は21万2950人(同58・4%増)。コロナ禍前の70%弱の水準に回復した。ANAは提供座席数を積極的に増やし、JALを逆転した。
新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和などを受け、両社は国際線の提供座席数を大幅に拡大した。ANAは28万5689席(同70・9%増)、JALは25万5509席(同39・8%増)とした。2022年は提供座席数、予約数ともにJALが上回っていたが、23年はANAが逆転した。
人気のハワイ方面は、22年時点で多くの座席を用意していたJALに対し、ANAは23年に前年の3倍以上に増やしてJAL並みとすることで、予約数も大幅に伸びた。
また、国内線の予約数はANAが153万2451人(同32・0%増)、JALが116万6581人(同16・5%増)となり、コロナ禍前の90%以上の水準に回復した。
日刊工業新聞 2023年08月04日