トヨタが「電動・知能化」開発拡充、中国で人材結集の狙い
トヨタ自動車は、中国で電気自動車(EV)をはじめとする電動化と、自動運転など知能化の現地開発を強化する。中国の主要研究開発子会社で立ち上げる開発案件に、現地法人や地場自動車メーカーとの合弁会社などから人材を集める。また現地サプライヤーの開拓や設計見直しなどに取り組み、製造コストの大幅削減も目指す。
8月1日付で常熟市の研究開発子会社「トヨタ自動車研究開発センター(中国)」を「トヨタ知能電動車研究開発センター(中国)」(IEMバイ・トヨタ)に改称する。同社の開発案件に、広州汽車集団、第一汽車集団、比亜迪(BYD)との各合弁会社の開発人材などが加わる。すでに各拠点で始動しており、2024年に、その半数ほどがIEMバイ・トヨタに異動する計画だ。
同社にはデンソーとアイシンも参画し電動パワートレーン(駆動装置)を開発する。製造面では現地サプライヤー開拓、部品設計の見直し、モノづくり改革を進める。
中国では独自のニーズも生まれており、トヨタは電動車の現地開発を加速させる。
【関連記事】 トヨタの世界戦略を支える強力な「日独連合企業」
日刊工業新聞 2023年月8月1日