テスラ・トヨタが採用表明「ギガキャスト」、リョービが試作の受託へ50億円で新工場
リョービは11日、国内最大級となる型締め力6000トンクラスのダイカストマシンを導入すると発表した。約50億円を投じて菊川工場(写真、静岡県菊川市)内に新建屋を建設。2025年3月に稼働させる。米テスラをはじめトヨタ自動車も採用を表明している巨大アルミダイカスト部品、いわゆる「ギガキャスト」向けで、自動車メーカーからの試作の受託を目指す。
新工場は敷地面積3400平方メートル。うち1600平方メートルを鋳造工場とし大型ダイカストマシンを導入。残り1800平方メートルは金型工場とし、ダイカスト金型の加工や製作を手がける。
リョービはアルミダイカスト部品メーカーでは国内最大手級で、現在保有する最大の機械は同3500トンだった。電気自動車(EV)では軽量化を目的にギガキャスト部品の採用が始まっており、こうした動きに対応する。
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日刊工業新聞 2023年07月12日