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登録微減も供給増傾向…中古車取引に回復の兆し

中古車取引に回復の兆しが出ている。日本自動車販売協会連合会(自販連)がまとめた2023年上期(1―6月)の中古車登録台数は、前年同期比0・6%減の181万1137台と2年連続で減少した。半導体不足が徐々に緩和され新車販売が正常化しているが、中古車台数の回復までには時間差があるとみられる。6月単体では微増となっており、7月以降も中古車の供給増が期待される。

23年上期(1-6月)の中古車 新規・移転・変更登録台数

上期の登録台数を車種別にみると、乗用車が前年同期比0・6%減の158万209台。このうち普通乗用車は同1・6%増の93万5912台、小型乗用車が同3・7%減の64万4297台だった。

トラックは同0・6%減の18万7875台で、内訳は普通貨物車が同1・2%減の8万2836台、小型貨物車が同0・2%減の10万5039台だった。

6月単月の登録台数は、前年同月比1・1%増の30万9036台。3カ月連続で前年同月を上回った。同月の新車登録台数と比較すると、中古車登録台数が18・1%多くなっている。7月以降の見通しについては自販連は「新車と中古車の台数は連動しているが、ややタイムラグがある。これから増えていく可能性が高い」とみている。

中古車競売大手のユー・エス・エス(USS)がまとめた6月のオークションデータでは、6月の出品台数は新車販売の回復により中古車の流通台数が増加し、前年同月比15・2%増の27万4839台と大幅に伸びている。

6月の平均落札価格は同0・6%高い108万5000円と大きな変化はなかった。ただ、4月は同5・0%、5月は4・0%安くなるなど、中古車の供給が増えたことで価格は下落傾向となっている。

日刊工業新聞 2023年月7月18日

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