ボーイング新型機「737―8」を21機購入するJALの狙い
日本航空(JAL)は23日、現行機に比べ燃料消費量や二酸化炭素(CO2)排出量を約15%削減できる小型機「ボーイング737―8型機=写真」を21機購入すると発表した。米ボーイングと購入契約を結んだ。購入額は非公表。ボーイングへの新モデル発注は18年ぶりで、2026年の導入開始を目指す。
同日開いた定例会見で赤坂祐二社長は、新型機について「00年代に導入した古い737(―800型機)を更新する」と説明した。同社は省燃費機体への更新によりCO2排出量を30年度までに19年度比約120万トン削減する方針で、公表済みの省燃費機の導入計画に今回の決定を合わせると達成のめどが付く。同社全体では、機体更新のほか持続可能な航空燃料(SAF)の利用拡大や運航の工夫で、30年度に同10%の排出量削減を目指す。
赤坂社長は「今後も良い機材を導入できるようがんばりたい」と語り、更なる省燃費機導入の意欲を示した。
日刊工業新聞 2023年03月24日