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脱炭素・デジタル化推進する東京ガス、1兆円投資の中身

東京ガスは22日、2023―25年度を対象に脱炭素化の推進、デジタル改革、顧客とのコミュニケーション変革を主要戦略とする新中期経営計画「コンパストランスフォーメーション」を策定した。3年間に成長投資6500億円や基盤投資など計1兆円を投資する。収益性、成長性、安定性の観点から事業ポートフォリオを明確化し成長領域に経営資源をシフトする。

「事業環境の急激な変化に対し、安定供給と脱炭素の両立を問い直した」(内田高史社長)。エネルギー市場の変動に対応できるようデジタル取引プラットフォームを構築する。脱炭素化では再生可能エネルギーやメタネーション、水素などの事業化、収益化を着実に進める。グリーン変革やデジタル変革を取り入れたソリューション事業をブランド化し、ESG型不動産開発なども進める。人的資本経営も導入する。累積営業キャッシュフローは1兆1000億円が目標。

総還元性向は現在の5割から4割に引き下げ、「変化に柔軟に対応できるよう」(笹山晋一副社長)投資余力を高める。

日刊工業新聞 2023年02月23日

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