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トヨタ「水素エンジンカローラ」に採用、神戸製鋼が初めて実用化した高炉鋼材とは?

神戸製鋼所が手がける生産時の二酸化炭素(CO2)排出量を低減した高炉鋼材「コベナブル・スチール」が、トヨタ自動車の競技車両「水素エンジンカローラ」のサスペンション部品に採用さ

れた。これが初の実用化で、環境先進性を重視するメーカーでの採用が今後続きそうだ。

同鋼材はトン当たりのCO2削減率が100%である「プレミア」、同50%の「ハーフ」の2タイプがあり、今回はプレミアが採用された。

加古川製鉄所(兵庫県加古川市)などで製造する薄板、厚板、線材・条鋼で供給可能。自社工程の脱炭素効果を一部製品に割り付け、グリーンスチールと見なす「マスバランス方式」に則り、第三者機関の英DNVの認証を得て商品化した。

日刊工業新聞2022年6月8日

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