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拡大するオンライン就活、インターンシップはどうする?

オンラインイベント Ready go #04ピクシブ
拡大するオンライン就活、インターンシップはどうする?

従来はオフィスに学生を招いていた

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、就職活動も説明会や面接のオンライン開催が増えている。しかし、インターンシップ(就業体験)の事例はまだ少ない。イラストを中心とした会員制交流サイト(SNS)や関連サービスを手がけるピクシブ(東京都渋谷区)は、5月初頭という早い段階でインターンシップのオンライン化に挑んだ。

企画したpixiv運営本部の北島彰太郎プロダクトマネージャーは「就職活動が急に止まった学生に対して『アフターコロナ社会の就職活動はこのようになるのでは』という例をなるべく早く示したかった」と開催の狙いを語る。学生が参加しやすいゴールデンウイークに照準を合わせて急いで準備を進めた。

その結果、約1週間という短い募集期間にもかかわらず70―80人の応募があり、従来よりも幅広い特徴を持つ学生から反応があった。インターンシップには選考を通過した学生5人が参加。ピクシブのSNSの新機能や他社連携の立案、創作活動を盛り上げる企画の立案などに取り組んだ。概要の説明やフィードバック、最終日の発表会など全てウェブ会議で実施した。

就職活動や採用活動のニューノーマル(新常態)において、インターンシップのオンライン開催が今後増える可能性は高い。企画にあたり、北島氏は「従来のプログラムをそのまま置き換えるのではなく、ゼロベースで内容を考えた方がいい」と注意点を指摘する。

ピクシブは、学生の指導役に指導の経験が豊富な社員を起用。作業の進行状況に応じてプログラムを柔軟に変えることで円滑な進行を実現した。社員と学生のコミュニケーションや情報共有では、起こりうる課題を予測して、ボイスチャットツールの活用やコミュニケーションをとるきっかけになる時間を設定して対応した。

作業環境やコミュニケーションの方法が今までと大きく異なることを踏まえたプログラムにしなければ、学生と企業の両方にとって有意義なインターンシップにすることは難しい。オンラインだからこそできる体験で、企業説明会と差別化することも重要な課題だ。

【連載・オンラインイベント Ready go】

7月13日 #01凸版印刷
7月14日 #02大日本印刷
7月15日 #03カエッタラ

7月16日 #04ピクシブ

7月17日 #05JAL/キリンビバレッジ

7月18日 #06NTTデータ

日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ピクシブの準備の速さと入念な計画は、オンライン面接をはじめコロナ禍以前から実施していた取り組みや社風が後押ししています。これまでとは違う環境下で提供できる体験を考えるだけでも大変そうですが、それ以上に社内の理解や支援をどれだけ得られるかがオンラインインターンシップの成功を左右しそうだなと痛感しました。

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オンラインイベント Ready go
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新型コロナウイルス感染症の拡大でイベントのオンライン化が活発だが、開催方法の変更は企画に応じて向き・不向きがあります。主催者はなぜオンラインでの開催に踏み切ったのか、各社の狙いに注目し、紹介します。

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