十二単を纏い、平安時代の貴族になりきれる宿
「泊まる」だけじゃない宿(5)旅殿御所 社乃森
十二単(ひとえ)に身を包み、四季折々の風景の中で雅(みやび)なひとときを過ごす―。「旅殿御所 社乃森(やしろのもり)」(徳島県阿波市)は、平安時代の貴族の生活をイメージした温泉宿。約3000坪(約9900平方メートル)の敷地に建つ寝殿造りの屋敷に部屋数は10室のみという、現代の都会では得がたい豊かな空間が広がる。
掛け流し温泉や着付け体験も人気の理由だが、注目すべきは中庭の神社。計画当初、創建の予定はなかったが、縁がつながって阿波神社から勧請(かんじょう)(神仏の来臨)を受けた分社だ。宮大工は神社を造る部分だけ地盤が違うと驚いたという。
「ブログやインスタグラムの投稿によって注目されてから、20―30代の女性客が多く来て下さる。他にない癒やしをここで感じてほしい」と、女将は語る。
(おわり。文・写真=写真部・成田麻珠)
【連載】「泊まる」だけじゃない宿
(1)4泊5日で弟子入り、着物の柄を染める伝統工芸「伊勢型紙」に没頭する宿
(2)ここは本当にビジネスホテル?ユニットバス撤去し大胆リニューアル
(3)新潟・村上の古民家で地元ならではの「よはく」を楽しむ
(4)寝る時も愛車と共に…自転車とチェックインするホテル
掛け流し温泉や着付け体験も人気の理由だが、注目すべきは中庭の神社。計画当初、創建の予定はなかったが、縁がつながって阿波神社から勧請(かんじょう)(神仏の来臨)を受けた分社だ。宮大工は神社を造る部分だけ地盤が違うと驚いたという。
「ブログやインスタグラムの投稿によって注目されてから、20―30代の女性客が多く来て下さる。他にない癒やしをここで感じてほしい」と、女将は語る。
(おわり。文・写真=写真部・成田麻珠)
【連載】「泊まる」だけじゃない宿
(1)4泊5日で弟子入り、着物の柄を染める伝統工芸「伊勢型紙」に没頭する宿
(2)ここは本当にビジネスホテル?ユニットバス撤去し大胆リニューアル
(3)新潟・村上の古民家で地元ならではの「よはく」を楽しむ
(4)寝る時も愛車と共に…自転車とチェックインするホテル
日刊工業新聞2019年5月6日