センサーシートを貼るだけで橋や道路の歪み監視
産総研と大日本印刷が開発、インフラの異常監視用に提案
産業技術総合研究所集積マイクロシステム研究センターの小林健研究チーム長と山下崇博研究員は大日本印刷と共同で、貼るだけで歪みの分布を監視できるインフラ点検用のセンサーシートを開発した。シート内に圧電素子を複数配置し、振動のばらつきを計測する。橋や高速道路など、インフラの異常監視に提案していく。
長さ5ミリメートル、幅1ミリメートル、厚み3マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の圧電歪みセンサーとフレキシブル回路基板を2枚のフィルムで挟んだ上で、シート状にした。フィルムの片方は接着性フィルムのため、橋などのインフラ構造物の表面に貼り付けられる。
具体的には、橋の上を車が通過する際の振動を歪みセンサーで計測する。亀裂を入れたステンレス板で試験したところ、亀裂があると振動が変化し、歪みセンサーの信号が3―5倍に大きくなったのを確認した。
高速道路橋で通過車両による橋の変形も計測することができた。さらに高速道路橋で歪み分布測定と屋外の耐久性能評価のほか、補修や補強を施した橋の経過観察の実証試験を行う。
長さ5ミリメートル、幅1ミリメートル、厚み3マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の圧電歪みセンサーとフレキシブル回路基板を2枚のフィルムで挟んだ上で、シート状にした。フィルムの片方は接着性フィルムのため、橋などのインフラ構造物の表面に貼り付けられる。
具体的には、橋の上を車が通過する際の振動を歪みセンサーで計測する。亀裂を入れたステンレス板で試験したところ、亀裂があると振動が変化し、歪みセンサーの信号が3―5倍に大きくなったのを確認した。
高速道路橋で通過車両による橋の変形も計測することができた。さらに高速道路橋で歪み分布測定と屋外の耐久性能評価のほか、補修や補強を施した橋の経過観察の実証試験を行う。
日刊工業新聞2017年4月12日