みずほ、初の執行役員。証券業界で進むダイバーシティー
女性活用は業績向上につながるか
みずほ証券は2017年度から女性社員の幹部登用を拡大する。初の女性執行役員が誕生するほか、女性支店長の数も現在の10人から14人にする。その他、本社の部長級でも女性社員の登用を増やす方針だ。男性職場のイメージが強い証券会社だが、最近は女性の活躍も増えている。同社は女性幹部を増やすことで、女性がキャリアイメージを描きやすい職場作りを実現する。
男性中心で長時間労働のイメージが強い証券業界だが、国際化・複雑化する業務内容に対応するため、最近は人材のダイバーシティー化と働き方改革が進んでいる。
野村ホールディングスは女性や性指向、宗教、民族などに関わらず業務を遂行でき平等に評価する体制を構築。大和証券グループ本社も男性の育児休暇取得を推奨し、社員の19時退社を励行している。
みずほフィナンシャルグループは産休・育休制度の充実や仕事と育児の両立支援、女性のためのキャリアアッププログラムなどを提供。部長相当の管理職の女性比率も16年3月の5%から19年7月に10%程度まで引き上げる計画だ。
―4月からみずほ証券として女性初の執行役員(兼名古屋支店長)になります。
「女性初ということにこだわらず、しっかり現場の声を経営に伝えられる存在になりたい。女性社員に対して『実力があればポストに就ける会社だ』とメッセージを送れるよう実績を残したい」
―働く女性として経験した一番の苦労は。
「子供が幼い頃、事故で長期間入院したことがあった。仕事を休むことも考えたが、ベビーシッターや母に手伝ってもらい何とか乗り越えられた」
―最近の『働き方改革』の動きをどう見ていますか。
「日本のホワイトカラーが過剰品質だと思う。私自身も若い頃は1人で100点の仕事を目指し頑張り過ぎてしまうことがあった。場合によって75点の出来でも人にバトンタッチすることが大切だ」
―名古屋支店長としての抱負は。
「名古屋は、銀行は三菱東京UFJ銀行が、証券は野村証券が強い地域。グループ各社と連携し、みずほらしいソリューションを提供することで、切り込んでいきたい」
(聞き手=鳥羽田継之)
男性中心で長時間労働のイメージが強い証券業界だが、国際化・複雑化する業務内容に対応するため、最近は人材のダイバーシティー化と働き方改革が進んでいる。
野村ホールディングスは女性や性指向、宗教、民族などに関わらず業務を遂行でき平等に評価する体制を構築。大和証券グループ本社も男性の育児休暇取得を推奨し、社員の19時退社を励行している。
みずほフィナンシャルグループは産休・育休制度の充実や仕事と育児の両立支援、女性のためのキャリアアッププログラムなどを提供。部長相当の管理職の女性比率も16年3月の5%から19年7月に10%程度まで引き上げる計画だ。
絹川幸恵さんに聞く「経営に現場の声伝えたい」
―4月からみずほ証券として女性初の執行役員(兼名古屋支店長)になります。
「女性初ということにこだわらず、しっかり現場の声を経営に伝えられる存在になりたい。女性社員に対して『実力があればポストに就ける会社だ』とメッセージを送れるよう実績を残したい」
―働く女性として経験した一番の苦労は。
「子供が幼い頃、事故で長期間入院したことがあった。仕事を休むことも考えたが、ベビーシッターや母に手伝ってもらい何とか乗り越えられた」
―最近の『働き方改革』の動きをどう見ていますか。
「日本のホワイトカラーが過剰品質だと思う。私自身も若い頃は1人で100点の仕事を目指し頑張り過ぎてしまうことがあった。場合によって75点の出来でも人にバトンタッチすることが大切だ」
―名古屋支店長としての抱負は。
「名古屋は、銀行は三菱東京UFJ銀行が、証券は野村証券が強い地域。グループ各社と連携し、みずほらしいソリューションを提供することで、切り込んでいきたい」
(聞き手=鳥羽田継之)
日刊工業新聞2017年3月31日