日産、中国でSUV攻勢。今夏から新たに小型車を現地生産

「キックス」を1万台。最大市場でシェア拡大狙う

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中国で生産開始する「キックス」
 日産自動車は2017年夏にも、中国で新型のスポーツ多目的車(SUV)の生産を始め、現地で発売する。現行SUVより一回り小さい新車種で、現地で人気が高まっているSUVの商品群を拡充する。日産にとって中国は2番目の販売実績がある重要地域。中南米で先行販売した新車種を世界最大市場の中国でも投入し、現地でのシェア拡大を狙う。

 中国・広州市の花都工場で小型SUV「キックス」の生産を始める。月産1万台規模の計画を主要サプライヤーに伝えた。キックスは16年にメキシコで生産を始め、ブラジルで発売した。ブラジルでも現地生産している。

 現在、中国では「エクストレイル」や「キャシュカイ」などのSUVを販売している。キックスはこれらより小さいサイズで、現地の小型車減税の対象となるもよう。多様なサイズのSUVを取りそろえてシェア拡大につなげる。

 日産にとって、中国は米国に次ぐ販売数を誇る主要地域。16年の中国販売は前年比8%増の135万台と過去最高を記録した。36万台売れたセダン「シルフィシリーズ」が好調だったほか、エクストレイルが18万台、キャシュカイが14万台売れ、SUVの販売増をけん引した。

 中国自動車工業協会(CAAM)によれば、16年の中国市場は前年比14%増の2803万台で、このうちSUV市場は同45%増の905万台。SUVの人気は市場全体でも高まっている。

日刊工業新聞2017年3月23日

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池田勝敏
編集局経済部
編集委員

SUVの開発に力を注ぐ現地の長城汽車が販売を伸ばしているほか、日系メーカーではホンダの小型SUV「ヴェゼル」「XR―V」がヒットしている。トヨタ自動車もSUV「RAV4」や「ハイランダー」の販売が好調だ。

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