ドローン同士が連携し、動画データを秘匿したまま中継する技術開発
情通機構など、屋内外の監視などに活用
情報通信研究機構の佐々木雅英主管研究員らは22日、プロドローン(名古屋市中区)と共同で、飛行ロボット(ドローン)同士を連携し、動画データを秘匿しながら電波が直接届かない場所まで中継する技術を開発したと発表した。撮影したドローンの動画データを、真性乱数を用いた「ワンタイムパッド暗号」(1回ごとに使い捨てる暗号化方式)で完全に秘匿する。ドローンを使った屋内外の施設の監視などに活用できる。
ドローンが撮影した動画データを、無線局免許が不要な市販のWi―Fi機器を使い、中継ドローンを介して秘匿化したまま伝送する技術を開発した。データの欠損を素早く検知し、鍵を効率良く同期するフレーム構造を考案。ワンタイムパッド暗号で完全な秘匿データ中継を実現し、屋内外の実験により性能を実証した。
ドローン通信はデータが頻繁に欠損することがあるが、開発技術により、カメラ映像を低遅延かつ安全に中継伝送できるようになった。電波が直接届かない地上局にも安価で安全なデータ中継を実現できることから、重要施設の監視などの用途が開ける。ドローンを複数用いれば、より広域に秘匿性の高いネットワークを高速に構築できるようになる。
内閣府の「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の山本喜久プログラム・マネージャーの研究プロジェクトの一環として開発した。
ドローンが撮影した動画データを、無線局免許が不要な市販のWi―Fi機器を使い、中継ドローンを介して秘匿化したまま伝送する技術を開発した。データの欠損を素早く検知し、鍵を効率良く同期するフレーム構造を考案。ワンタイムパッド暗号で完全な秘匿データ中継を実現し、屋内外の実験により性能を実証した。
ドローン通信はデータが頻繁に欠損することがあるが、開発技術により、カメラ映像を低遅延かつ安全に中継伝送できるようになった。電波が直接届かない地上局にも安価で安全なデータ中継を実現できることから、重要施設の監視などの用途が開ける。ドローンを複数用いれば、より広域に秘匿性の高いネットワークを高速に構築できるようになる。
内閣府の「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の山本喜久プログラム・マネージャーの研究プロジェクトの一環として開発した。
日刊工業新聞2017年3月23日