ダイハツの経営戦略にみるトヨタとの微妙な関係
開発は正反対の概念。トヨタはスズキとの連携強化も
2025年度までの中長期経営計画「D―チャレンジ2025」を発表したダイハツ工業。親会社のトヨタ自動車との連携を深め、25年度にダイハツ開発車はグローバル生産台数を15年度比約100万台増の250万台に設定。「DNGA」と呼ぶ新設計思想に基づいた車は軽自動車から投入し、小型車の「Aセグメント」「Bセグメント」まで広げる。新興国の攻略や先進技術の取り込みなども進め、ブランド力を高める。
ダイハツは16年8月にトヨタの完全子会社になり、3月には創立110周年を迎えた。新興国では生産拠点を構えるインドネシアやマレーシアといった東南アジア諸国連合(ASEAN)を最優先に、トヨタの事業基盤も活用して担う地域を広げていく。三井正則社長(写真)は「生産は両社の持つ既存の事業体を有効活用しながら、狙うは良品廉価なクルマづくりだ」と説明した。
電動化や自動運転、コネクティッド(つながる車)などの先進技術は軽自動車やコンパクト車ならではの仕様を想定しており「トヨタにダイハツが入って勉強する」(三井社長)。すでに手がけている安全機能については「既販車に後付けできないか研究している」(同)という。
ダイハツは16年8月にトヨタの完全子会社になり、3月には創立110周年を迎えた。新興国では生産拠点を構えるインドネシアやマレーシアといった東南アジア諸国連合(ASEAN)を最優先に、トヨタの事業基盤も活用して担う地域を広げていく。三井正則社長(写真)は「生産は両社の持つ既存の事業体を有効活用しながら、狙うは良品廉価なクルマづくりだ」と説明した。
電動化や自動運転、コネクティッド(つながる車)などの先進技術は軽自動車やコンパクト車ならではの仕様を想定しており「トヨタにダイハツが入って勉強する」(三井社長)。すでに手がけている安全機能については「既販車に後付けできないか研究している」(同)という。
日刊工業新聞2017年3月17日