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防弾チョッキの素材で服、“ひろゆき”設立のメイドインジャパンが第1弾

防弾チョッキの素材で服、“ひろゆき”設立のメイドインジャパンが第1弾

Tシャツをバーナーであぶり、難燃性をアピールする西村氏

掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」創設者の一人で“ひろゆき”として知られる西村博之氏がmade in Japan(メイドインジャパン、石川県中能登町)を設立し、事業第1弾としてアラミド繊維のみで作ったTシャツとパーカを発売した。同繊維は防弾チョッキなどに使われ、燃えにくさや切れにくさが特徴。丸井織物(同)と連携して開発した。消費税込みの価格は、半袖Tシャツの場合で3万1900円。

アラミド繊維を用いた衣服は「Mo,de in Japan(モードインジャパン)」ブランドでオンライン販売する。アラミド繊維は硬いため一般的な縫製機械での加工は難しい。メイドインジャパンの取締役も務める宮本智行丸井織物専務は「針を変えつつ1枚ずつ作った。100%アラミド繊維の服は他にないのではないか」と話す。「丈夫な服を作りたかった」(西村氏)とし、“体を守る服”として売り込む。

メイドインジャパンは優れた技術力を持つ企業と組み、新事業創出を目指す。社長を務める西村氏は「日本のモノづくりは海外で評価されているが、日本人は知らない」と設立の理由を説明した。食品の発売や海外展開も視野に入れる。

日刊工業新聞 2024年12月18日

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