日産のSUV「パトロール」に採用、フタバ産業製マフラーの性能
フタバ産業製の軽量・低コストマフラーが、日産自動車のスポーツ多目的車(SUV)「パトロール」に採用された。同車は11月に中東地域で発売。マフラー内のパイプの孔位置を工夫し、熱変形や音性能の悪化がなく板厚を薄くすることに成功した。軽量化により製造時の二酸化炭素(CO2)排出量も低減する。
マフラーの外筒(シェル)の板厚を薄くすることで軽量化が可能だが、高温の排ガスによる熱変形の対策や音性能の維持が課題だった。パイプの孔位置の工夫により、これらの問題の発生を防げる排ガスの流れを見いだした。
パトロールは最大出力425馬力、最大トルク700ニュートンメートル。従来エンジンと比べて出力を7%、トルクを25%向上し燃費性能も大幅に改善した。
日刊工業新聞 2024年12月11日