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東海道新幹線再生アルミで建材、三井不動産がサッシに採用

JR東海は三協立山と、東海道新幹線の車両に使ったアルミニウムをリサイクルした建材「Re ALumi(リアルミ) T」を開発した。三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)の新築物件のサッシに採用された。従来は新幹線再生アルミを雑貨や装飾材などに再利用していたが、強度や表面処理性を生かし建材に活用することにした。環境負荷低減のメリットを訴求し、BツーB(企業間)事業を推進する。

東海道新幹線再生アルミは付着物を取り除き、高純度のアルミ合金のみを抽出する手法を開発し活用した。成形した合金中間材(ビレット)を用途に応じて成形、加工する。新地金から製造するアルミに比べ、製造時のエネルギーを抑えられるため、二酸化炭素(CO2)排出量を97%削減し、カーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)につながる。

リアルミは再生アルミの使用率別で2タイプの商品を用意した。再生アルミ使用率50%の「T50」は、カーテンウオールやサッシなどに使用。T50を三井不動産レジデンシャルが東京都文京区で開発し、2025年9月に竣工する物件に導入する。同100%の「T100」はルーバー(鎧張り)や外壁材の一種のスパンドレルなどに使用し、25年3月から受注を開始する。

日刊工業新聞 2024年11月27日

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