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LIXILが開発、再資源化が困難な廃プラと廃木材を融合した新素材がスゴい

LIXILが開発、再資源化が困難な廃プラと廃木材を融合した新素材がスゴい

廃プラと廃木材を使用した新素材「レビア」を手に説明する瀬戸社長

LIXILは、再資源化が困難だった複合プラスチックなどと、建築物の解体時などに出る廃木材を融合した素材「レビア」を開発したと発表した。単一樹脂に分解できない廃プラでも、廃木材とともに細かく粉砕して混ぜて再資源化する。2030年にはレビア事業で売上高1000億円を見込む。

フィルムやアルミニウムを使用したスナック菓子の袋など再資源化しにくく焼却・埋立される廃プラは全体の約7割を占める。同社は再資源化しやすい廃プラを使用した製品は展開していたが、今後は従来使用できなかった廃プラも製品に利用する。製造したレビアを再度粉砕して水平リサイクルもできる。

23年1月にはレビアを押出成形した舗装材「レビアペイブ」を発売する。価格は従来品の約2倍。今後は3次元(3D)プリンターの活用なども検討し、デッキやビル建材などに展開する。同日都内で会見した瀬戸欣哉社長は「この商品が広がることは社会にプラスになると確信している」と述べた。

日刊工業新聞2022年10月19日

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